先日ニュースで「ペットボトル症候群」のことを取り上げていました。
「ペットボトル症候群」とは、ペットボトル入りのジュースや
缶コーヒーなどを大量に継続して飲み続けると血糖値が高くなり、
急性の糖尿病になるというものです。
清涼飲料水を水代わりのように、
1日に2~3リットル飲む生活をしていた高校生が、
意識障害で病院に運ばれたケースが1990年代に報告され、
ペットボトル症候群は、社会問題として注目されるようになりました。
症状としては、体のダルさやノドの渇き、
トイレに行く回数が増えるなどがありますが、
本人が無自覚のまま悪化しているケースが多いそうです。
血糖値が高くなるとノドが渇きますが、
その渇きをうるおすために清涼飲料水を飲む。
するとさらに血糖値が高くなり、
またノドが渇いて清涼飲料水を飲む。
そして、さらに血糖値が上がる、
そんな負のスパイラルに陥るのです。
ちなみに、炭酸飲料水(350ml)の糖分をスティックシュガー(3g)で換算すると、
ノンカロリーで1.5本、カロリーオフで約5本、
通常のもので約12本分になるそうです。
(参考/生活習慣病予防のための食べ方ナビゲーション たべナビ君)。
健康志向の高い人が増えた影響で、
現在は「カロリーオフ」や「カロリーゼロ」などと表記した商品が増えています。
こうした商品の多くは糖質の量を少なくしたり、
体内で吸収しにくく、エネルギーになりにくい甘味料を使っていますが、
エネルギーがないということではありません。
「カロリーオフ」は100ミリリットル当りのエネルギーが20kcal以下の場合に、
「カロリーゼロ」は5kcal未満の場合に表示できるのです。
体に良いと考えられているスポーツドリンクも例外ではありません。
これを1日2~3本、毎日飲み続ける子供達や若者も少なくありません。
そのため本来は中高年の病気である糖尿病が、
若いうちに発症してしまうようです。
「今日のやすらぎ」
中庭に咲く、ピンクのヤマボウシの花。
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