「風邪の季節がやって来ました」
年の瀬を迎え寒さも本格的になって来ました。この時期になると空気も乾燥し、仕事が忙しく疲れがたまっているのに飲み食いの機会も多く、風邪を引くには持って来いの条件がそろっています。忙しい年末もようやく終わりさあ正月休みというときに風邪を引いてしまい、休みの間中寝ていたなんて経験のある方も多いのではないでしょうか。
風邪というと風邪のウイルスのせいだなんて考える人が多いようですが、確かにひとつの原因にはなって
いるのですが、それよりも問題はそのウイルスに簡単に入られてしまう抵抗力(免疫力)の低下にあるのです。
もうこの時期になると街や電車の中などは風邪のウイルスでごった返しています。しかし、身体に抵抗力がしっかりあるうちはそんなもん全く受け付けません。しかし、疲労がたまったり、食べ過ぎて胃腸が疲れていたり、精神的に不安定だったりすると免疫力が低下し風邪のウイルスに対する抵抗力が弱まり、簡単に身体に入り込まれてしまうのです。
風邪は身体の免疫力や抵抗力を知る一番わかりやすいバロメーターです。風邪を引きやすくなったということは、他の病気にもなりやすくなっていると思っていいでしょう。まさに「風邪は万病のもと」なのです。とはいっても仕事をしていれば、全く無理をしないというわけにもいかないでしょうし、たまには食べ過ぎることもあるでしょう。それでもいいのです、ただし、これ以上になったらひどいことになるという自分の身体の限度を自分できちんと知っていなければいけません。
「私の風邪の対処法」
私の場合、風邪の引きはじめには、首の付け根の頚椎7番の辺りから少し下の胸椎3番の辺りが少し寒く感じてきます。そう感じたらその首の付け根のところを温めて冷やさないようにします。冷えがきついようなときは貼るタイプのホッカイロを直接肌の上に貼るときもあります。軽いときならそれだけで治ってしまいます。その間、30分から1時間、風邪も引き始めの初期の初期に対処できたらこんなに早く治ってしまうのです。それでももう一息なら、夕食は少し軽めにするか抜いて、できるだけ早めに寝てしまいます。すると次の朝はスッキリ爽快、半日位で治りむしろ風邪を引く前より身体が軽く感じます。
問題は運悪く風邪の症状を感じながら、忙しくて分かっちゃいるが対処する時間がなかったとか、出先だったため対処できなかったときです。始めに少
しの時間をさいておかなかった為に後で大きなつけを払うことになるのです。恥ずかしながら私も今年
は1月に降った、この辺りでは珍しい大雪の後始末に追われ、身体が少しおかしいなと思いながらもつい無理をしてしまい、10年ぶりで大風邪を引いてしまいました。普段ならたいがいの風邪は半日で治してしまうのですが、一ヶ月もずるずると引きずってしまったのです。自分の身体のサインを無視すると結局は大変な目に合うということを身をもって実感しました。
「風邪のサインを見のがすな」
風邪にかかったなと感じたとき、注意深く自分の身体の変化を見ているとその人なりの風邪の引き始めのパターンがあります。自分の身体の変化に敏感になり、できるだけ早い時期にその情報をキャッチできるようになればしめたものです。
背中のぞくぞくした感じ、頭痛、顔が熱っぽい、鼻水が出る、だるい、やたら眠い、症状は人により様々です。どの症状の時に、どう対処すればいいのか自分なりのパターンをつかめればしめたものです。難しいようですが、基本的にはその時に気持ちいいと感じることをすればいいだけなのです。
寒く感じる時は、温めると気持ちよく感じます。自分の身体を丹念に特にどこが寒く感じるのか調べてみるのです。そのもっとも寒く感じるところを温めてやると、身体全体がぽかぽかと暖かくなって、風邪が身体から抜けていくのです。
からだがだるくてやたら眠いような時は1~2時間でもいいので特にだるい、眠いと思った時にさっと寝てしまうのです。そうするとたったそれだけで身体がスッキリとし、元気になる場合もあります。
野生の動物や赤ちゃんは身体に対する頭で得た知識はなくとも、自分のからだから発するサインをすぐに受け取り行動に移すので、病気の治りも早いのです。
「風邪から教えられること」
風邪は引かなければそれにこしたことはないのですが、もし引いてしまったらその風邪を使って、どう自分の身体を整えていくか、ということが大切なことなのです。風邪に限らず、病気や悩みは全ておこる必要、必然性があって起こるものです。そうであるなら、それをただ無くそうとがんばるだけではなく、その意味を読み取り、自分に生かしていければ、不幸中の幸いどころか、大切な幸せの道しるべになる可能性も持ち合わせているのです。
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