空腹が健康維持や長生きと関係ある、
長寿遺伝子を活性化させることが、
科学的に立証されたいう記事を見つけたので、
みなさんにも紹介しますね。
世界的な学術誌『ネイチャー』に掲載された論文が注目を集めている。
2月23日付の電子版で、イスラエルのバール・イラン大学研究チームは、
「サーチュイン遺伝子」を活性化することで、
マウスが約15%長生きするという研究結果を発表した。
哺乳類が有する7つの同遺伝子のうち、
欠損すると加齢症状に似た異常が出る「サーチュイン6」に注目した同チームは、
遺伝子組み換え技術で、この遺伝子の働きを高めたマウスを2系統作成し、
寿命の変化を調べた。
その結果、オスのマウスでは、
平均寿命がそれぞれ14.8%と16.9%延びたという。
サーチュイン遺伝子とは
“長寿遺伝子”“若返り遺伝子”とも呼ばれる。
老化やがんの原因とされる活性酸素の抑制や、
病原体のウイルスを撃退する免疫抗体の活性化、
さらに全身の細胞の遺伝子をスキャンして修復するなど、
さまざまな老化防止機能をもつとされる。
サーチュイン遺伝子は1999年に酵母から発見され、
その後の研究でこの遺伝子を活性化すると、
ショウジョウバエの寿命は30%、
線虫の寿命は50%も延びることが判明している。
現時点ではまだ「人間の寿命」に対する効果が、
学術的に証明されているわけではないが、
実はマウスのように遺伝子組み換えをしなくても、
「サーチュイン遺伝子のスイッチを入れる方法」がすでにわかっている。
“腹ペコ”で我慢することである。
「飢餓状態になると、サーチュインが活性化されることが判明しています。
サーチュインが指令を出して、ミトコンドリアやタンパクの凝縮したものなど、
細胞内にある老廃物を排除するオートファジーという機構が働き、
細胞が若々しくなるのです」(金沢医科大学・古家大祐教授)
サーチュイン遺伝子は、空腹の状態、
つまり摂取カロリーが減ると活性化する。
これは動物としての防衛機能と考えられ、
食料が減って養分が足りなくなると、
細胞レベルの損傷を防ぐために、
修復機能が活性化するというわけである。
米ウィスコンシン大学では、アカゲザル約80頭を使って、
20年にわたってカロリー摂取制限の実験を行なってきた。
食事を十分に与えられたサルは体毛が抜け、
身体にもシワが多いのに対して、
30%のカロリー制限を受けてきたサルは、
体毛はフサフサで肌にも張りとツヤがあり、
若々しさに溢れている。
サルは全頭が27歳以上で老齢期にあるが、
カロリー制限なしの群38頭のうち、すでに死亡したのは14頭、
カロリー制限ありの群38頭のうち死亡は5頭で、
制限ありのほうが“長生き”であることもわかった
(2009年発表時)。
しかも、カロリー制限ありのサル群では、
がんや糖尿病、心臓病、脳萎縮などの疾病が少なかった。
少なくともサルに関しては、
腹ペコを保つことが老化防止や、
若返りの効果をもつ可能性が高いと、
実験で確認されているのである。
週刊ポスト2012年3月16日号
ソメイヨシノがはらはらと散り始めたら、
枝垂れ桜がきれいに咲いてきました。
この時期、伊豆高原はつぎつぎと花が咲き乱れ、
まさに春爛漫のいい季節です。
サーチュイン遺伝子・空腹で長生き、先日、NHKでも取り上げていました。
でも、なんだか今の日本は長生きは好ましくないモードになりつつあるように思います。
そして、子供がいないと申し訳ないような、責められてしまうような気さえいたします。
なので、元気だとしても、長生きしたくないなぁ~なんて…
長生きしたいなって思える国って、
幸福度が高いのかもしれませんね。
僕は歳をとって仕事が出来なくなったら、
自給自足と瞑想と読書三昧の暮らしをしたいな~。
自給自足と瞑想と読者、素敵です!
私もそんな生活に憧れます。
そのためにも、今、一生懸命働いて蓄えておかないと!