今日の時事ドットコムに、
興味のある記事が掲載されていたので紹介しますね。
「うま味感度」鈍いと肥満増=甘味好む傾向強く-山陰労災病院
味覚のうち、うま味の感度が鈍い人は、
肥満の割合が高くなる傾向にあることが、
山陰労災病院(鳥取県米子市)の水田栄之助医師の調査で分かった。
甘味嗜好(しこう)が強いため、
結果として肥満になりやすいという。
うま味はたんぱく質を構成するアミノ酸の一種、
グルタミン酸などによって生じる基本味の一つ。
昆布やかつお節に多く含まれるとされる。
調査は2009~10年、
鳥取県内の男女48人(平均年齢37.4歳)を対象に実施した。
うま味成分のグルタミン酸を含む、
うま味調味料を水に溶かして口に入れ、反応を観察。
肥満は体重を身長の2乗で割ったBMI(体格指数)25以上と定義した。
その結果、同調味料の濃度が、
0.1%未満の溶液でも味を感じることができたグループは、
肥満の割合が11.5%だったのに対し、
0. 1%以上の濃度にならないと味を感じられないグループでは36.4%に上った。
また、0.1%未満でも味を感じることができたグループの中で、
甘党の割合は33.3%だったが、
0.1%以上でないと味を感じられないグループでは71.4%だった。
水田医師は「うま味感度が鈍いと、うま味を摂取することで生じる満足感が低下し、
代わりに甘いものを食べることによる満足感が強くなると考えられる。
その結果が肥満の増加につながっているのでは」と話している。
時事ドットコム 2012.3.27
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