「からだの声を聴く」
先生はスマートですが、断食はよくするのですか?
そんなことをよく聞かれることがあります。
私は、特にいつ断食しようと決めて、することはありません。
お腹が空かないとき、食べたくないときに食べないだけです。
例えば、胃の調子が悪くて食欲がないとき。
これは、胃が休ませてくれと言っているときです。
風邪を引いて、何も食べたくないときも同じです。
しかし、こんなときこそ、食べなければ、栄養をつけなければと、
からだが欲しいと言っていないのに、
無理やり食べる方がたくさんいます。
確かに栄養は必要ですが、
それはからだがしっかり栄養を
吸収できるようになっているときのことです。
食欲がないときは、内臓の働きが弱っているときなので、
吸収も悪く、かえって内臓を疲れさせることになっていまいます。
その点、動物や子供は自然の本能に敏感です。
動物は、調子が悪くなると食べないでうずくまって寝ています。
普段は、うるさいくらいに動き回る子供も調子の悪いときは、
食べないで寝ています。
食べないことで内臓を休め、動かないことでからだを休めて、
からだのエネルギーをすべて治癒の方に向けているのです。
からだが出しているサインに早めに気付くことができれば、
病気になる前に、治すことができます。
自然治癒力という、自分で治す働きは、
すべての動物がもっているすばらしい能力のひとつです。
その働きを充分に発揮させるためにも、
からだに意識を向けて、
自分のからだの声を聴くようにしたいものです。
やすらぎの里では、夕方にリラクゼーションプログラムという、
ヨーガや呼吸法などのリラックスのための体操をしています。
これは、リラックスして、
自分のからだの声を聴く練習のような時間です。
自分にとって、もっとも身近な自然である“からだ”
この“からだ”から自然に沿った、生き方を教えてもらっています。
「今日のやすらぎ」
紅葉の大室山
夏の間は、鮮やかな緑の大室山も
きれいに紅葉してきました。
最近のコメント