先日から読み出した「ヨーガとこころの科学」
シバナンダヨガの創始者、スワミ・シバナンダの本です。
スワミ・シバナンダは、インド人の医師で、
何不自由ない生活を送っていたのですが、
診療を続けるうちに、「悩みや苦しみはどこからくるのか」
「どうすれば永遠に変わらない幸せを得られるのか」と、
日夜考えるようになったそうです。
そして、医師としての生活を捨てて、
インドのガンジス川沿いの村で、修行を続け、
7年後に悟りを得たということです。
その中で、心にとまった文章を紹介しますね。
幸せになりたいという望みは、
古来より人類すべての究極の目的であった。
人々は、人生において最高の幸せを手に入れるため日々行動している。
だが、人々は、物質界の目に見える名前や形あるものが、
我々に幸せをもたらすという大きな思い違いをしているために、
自分の外ばかり幸せを探し求めている。
その結果、全人生をかけて、
努力しているにもかかわらず、
手に入るのは失望ばかり。
悩みや怒り、
病気や苦痛があちこちでみられる。
本当の幸せは外からは来ない。
おのおのの心のうちに既に存在しているのだ。
心の内にあるものは、
内なる心でしか発見できない。
この幸せは永遠に続く至福だ。
自分の中の神の分身に気づくこと、
それこそ真の幸せへの道だ。
アートマンと呼ばれる真の幸せは、
純粋で歓びそのものである。
その時、あなたの心は神に照らされる。
宇宙には一つの意識しか存在していない。
しかし、この実は、認識されることがほとんどない。
それは我々の心が完全に外に迷い出てしまっているからだ。
心が休みなく外の対象を追いかけ、動揺し、
興奮し、扇動され、コントロール不能な状態にある限り、
真の歓びを知ることも、楽しむこともできるはずがない。
その心を引き止める努力が必要だ。
「今日のやすらぎ」
すべての人の心に、
光が与えられますように。
最近のコメント