「あれから一年 その6」

入院して一週間くらいすると、
だいぶ体調も安定してきた。
出血が少なかったので、
重い麻痺は出なかったものの、
左手と左足がスムーズに動かない。
早い段階で、リハビリを中心にした、
温泉病院への転院を勧められた。
転院は、ゴールデンウィーク中の5月2日、
高原館のオープンの翌日だった。
転院先は、自宅から車で40分ほどの、
中伊豆温泉病院。
脳血管障害やリウマチ、事故の後遺症など、
リハビリが必要な方専門の病院だ。
それまで入院していた総合病院に比べると、
緊急な処置を必要とする人がいないので、
のんびりしていて、いい雰囲気だ。
同室には、同年代の主婦の人や、
同郷の年配の方がいて、
かみさんも喜んでいる。
少し遠くなったので、
週に一度しか会いに行けなくなったが、
ここなら安心して任せられる気がした。
それからは、週に一度会いに行くのが、
ほんとうに待ち遠しかった。
一日一度、電話がかかってきて、
その日の調子や、いろんなことを聞くのが、
日課になった。
普段の生活は、仕事や子供の世話、
お弁当の準備、洗濯・・・。
忙しい毎日が続いたが、
かみさんの元気になっていく声を聞くと、
なんとか、がんばることができた。


「今日のやすらぎ」
田植えが終わった田んぼ。
夕方になると、一斉にカエルが鳴き出し、
夜には、大合唱が始まります。
田植えの終わった田んぼ

“「あれから一年 その6」” へのコメントはありません。

  1. 佐藤さん

    この1年大変でしたね。個人としての心配を抱えて明るく仕事をする大変さ、よく分かります。でもその仕事があるからこそ、冷静に自分を保てるのですよね。まさにそれは仕事に助けられることではないでしょうか。奥様が元気になって何よりでしたね。

  2. やすらぎ大沢

    佐藤さんへ
    ほんとに、そう思います。
    大変だったけど、仕事に支えられた部分もかなり大きかったです。
    疲れたゲストの人を励ますことで、自分が元気を取り戻していたと思います。
    いろんなことを実地で学んだ一年でした。

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