『 やすらぎ通信 』 第629号 2017.3.21
~ 生活習慣改善の専門家が教える
心と体のリセット法 ~
●やすらぎの里
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こんにちは、やすらぎの里の大沢です。
伊豆高原は朝からしとしと雨模様。
この頃、雨が降る時は荒れ模様の天気が多かったので、
こんなに静かに降る雨は久しぶり。
しとしと降る雨、嫌いじゃないです。
静かな雨音を聞いていると、心が落ち着く。
気持ちも静まり、
ひとつのことに集中できます。
花粉症の方もこの雨で、
ほっとしている方も多いんじゃないかな。
ユキヤナギの白い花が咲く伊豆高原から、
やすらぎ通信をお送りします。
【目次】━━━━━
【1】病気と共にある人生
【2】やすらぎのレシピより
「一番だし&二番だし」
【3】寄せ書きから
【4】編集後記
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【1】病気と共にある人生
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養生館の小針先生は、
健康や医療だけでなく、
仏教や哲学にも深い知識を持っています。
その片鱗を「養生ブログ」にアップしてくれるのですが、
今回のこの記事は読みごたえがありました。
病気や悩みを抱えている人、
人生で大変なことを経験されている方に、
是非、読んで欲しいので、取り上げてみました。
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3月18日の「養生ブログ」より
書店に行けば、
健康関連の書籍や雑誌の多さに目を見張ります。
健康に関心のある人、
あるいは不調を抱えている人の多さを物語っているようです。
また、団塊の世代が老境に入り、
老いや病いというものが差し迫った課題であることも
売り上げに拍車をかけている要因ではないでしょうか。
一方で、こうした本が並ぶことによる悪影響に思い至ります。
それは、「健康でなければならない」
という強迫観念を植え付けやしないかということです。
「病気は治る」と冠されたそれらの本を眺めていれば、
病気をしている自分はダメなのではないか、
なかなか治らない自分は不甲斐ないと
責めることになってもおかしくありません。
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安易に提示される方法論、テクニックの数々。
この方法を行えば治る。
実際に行っても、
はかばかしくないことだってあるでしょう。
年齢的な制約もあるはずです。
高度な技術を謳い
積極的な治療に駆り立てる情報があります。
しかし、老化による病気であったならば、
強引に抗うことで、
果たしてその後の人生を有意義にするでしょうか。
健康や病気治しについて論ずる前に、
「いかに死んでいくのか」という視点が欠かせないはずです。
これは元来、宗教の担ってきた分野ですが、
高度経済成長を経た、いわば信仰なき世代は、
経済力と科学力をもってして、
病気は征服しうるものであるということを
信仰している面があるのかもしれません。
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誰でも死は恐ろしいものでしょう。
だからこそ、その恐れを安心に変える英知を、
人類は積み重ねてきたのです。
病気も同様に、
単に降りかかった災難としてとらえれば、
それはまったく排除すべき悪でしかありません。
無病であることが幸せの条件とすれば、
今病んでいる自分やその境遇を恨みこそすれ、
幸福感というものを最期まで感じることはないでしょう。
病いを恨み、死を恐れ、
苦悶の表情でこの世を去っていく。
そうした人々を、耳障りの良い健康書は
皮肉にも量産しないかと危惧するのです。
賢明な読者ほど、真剣に実践し、
ますます死を遠ざけてしまう。
それならいっそ「治る」などという幻想は
捨て去ってしまったほうがいいのではないか。
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今までも病み、
これからも病み続けていく存在として、
まず自分を認め、病気から学び、
それを生き方に反映させていくことが、人生の目的であって、
治るとか治らないは、まったく関係のないことであると。
たとえ治ったとしても、幻想さえ捨てていれば、
「いつまた再発するか」という不安も起こらないでしょう。
不安を抱きながら生きることの不健康さは
早晩再発の機会を与えます。
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病気は不要ではなく必要なもの。
治るときに治るべくして治る、
治らないときは何をしても治らない。
それは死が誰にでも訪れるように、
当然のこととして受け止めるまででしょう。
世の中には様々な治療法があります。
縁あって信じる治療法を受ければいいでしょう。
激烈な症状を緩和する医薬という
人類の知恵を利用しながら、その恩恵を自他に振り向け、
今この瞬間が愛に満ちて生きられれば、
それに越したことはないからです。
あらゆる治療を拒んで、
自然な成り行きに任せるのも、その人の生き方です。
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いずれにしても、病気に心がとらわれ、
生活すべてが不安に染まってしまっては、
せっかく病気をしても、し損なうばかりです。
発病当初、不安を隠すことはないでしょう。
誰しも弱い存在だからです。
時間が経過して、
そのうち対立していた病気と調和し、
心が離れていく時が来ます。
「病気に左右される人生」から、
「病気と共にある人生」への転換です。
病気をしたからには、
その絶好の機会を逃さないことです。
やすらぎの里・養生館 小針 佑太
■ 養生館について
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【2】やすらぎのレシピより
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「一番だし&二番だし」
本館キッチンスタッフの長澤です。
今日は、やすらぎの里の“お料理の決め手”となる
だしの取り方をご紹介します。
だしが美味しいと、
調味料はほんのわずか足すだけで十分なので、
丁寧に取りたいですよね。
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【 一番だし 】
~ 材 料 ~
・水 2リットル+約100cc
・昆布(5cm角) 2枚
・花かつお 1カップ(500cc)
・さば削り節 1カップ(500cc)
~ 作り方 ~
1.鍋に水(2リットル)と昆布を入れ、30分以上浸けておく。
2.鍋を火にかけ、昆布が浮いてくる位になったら取り出し、
差し水(約100cc)をする。
3.花かつお・さば削り節を入れ、鍋のフチがふつふつしてきたら、
弱火にして2分煮る。
(沸騰させないように気を付けてください。)
4.火を止め2分おいてから、さらしで漉したら出来上がり!
※一番だしを取る時は、鍋のフタは使いません。
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【 二番だし 】
~ 材 料 ~
・水 1リットル
・花かつお・さば削り 一番だしを取った後のもの
~ 作り方 ~
1. 鍋に水と一番出汁をとり終えた
かつお節とさば削り節を入れ、強火にかける。
2.沸騰したら弱火にして20分煮る。
3.さらしで漉したら、出来上がり!
※二番だしの時は、鍋にフタをしておきます。
■ 養生館の食事
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【3】寄せ書きから
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やすらぎの里では、
来ていただいた方がお帰りの際に、
寄せ書きを書いてもらっています。
滞在中の感想から感謝の声まで、
すべてスタッフみんなの活力になっています。
今回は3月8日から4泊5日
養生館に滞在したゲストのみなさんの声です。
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ゲストの雰囲気は週によって様々です。
初日、みんな緊張しているようで、
静かでおとなしいメンバーだなと思いました。
こちらから仕掛けても、冷静沈着。
へこたれず、かといって気負わず。
次第に笑みがこぼれはじめ、
最後はうちとけて和やかに。
絶妙な距離感で、
みなさんの滞在を見守ります。 小針
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「また来たい!!」30代女性
とっても楽しい4泊5日でした。
過去2回訪れていますが、やはりまた来たい!!
と思ってしまうほどの、癒しの環境です。
スタッフの方にもいつも癒され、
とにかくリフレッシュできました。
また必ず戻ります。
ありがとうございました。
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「やさしさに助けられ」30代男性
2日目に少しつらい時がありましたが、
いろいろなプログラムや
スタッフの方々のやさしさに助けられ、
乗り越えることができました。
単に食事制限をするというだけでなく、
セルフケアの方法や身体や心についていろいろ、
学ぶことができたのが良かったです。
また参加したいです。
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「笑顔咲く」40代女性
食べる喜び、早起きする気持ちよさ、
健康でいられることの幸せ、
生活するうえで大切なことに立ち返れました。
笑顔咲く養生館です!
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「温泉旅館よりも」40代女性
きめ細やかで行き届いた、
ひとつひとつのお心遣いにとても癒されました。
そこいらの(という言い方はなんですが)
温泉旅館よりもずっとずっと素敵なおもてなしを
していただいたと感じています。
体もさることながら心のあり方について、
ひいては生き方について、
大切なことを教えていただき、
見せていただきました。
本当にここに来られてよかったです。
たくさんありがとうございました。
あと、小針先生のファンになりました。
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「初めての断食」40代女性
初めての断食でしたが、
やすらぎの里でよかったです。
食事の食べ方や心の持ち方、
物の見方(かたよらない)
少しずつ取り入れていきたいと思います。
食事にこんなに感謝したことはありませんでした。
ありがとうございました。
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「つらかった分、達成感も大きかった」30代女性
養生館に来て、
人生の大事なことに気がついた気がします。
断食反応が出たときはつらかったけれど、
それを乗り越えるとスッキリで、
食事ひとつひとつに感動しました。
私の体はちゃんとサインを
出してくれていることに気がついて、
うれしかったです。
わんこたちにも癒されました。
つらいときもあったけど、やっぱり来てよかった。
一緒に滞在したメンバーも最高でした。
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「なんて贅沢なんだ!」20代女性
ただただ自分の心と体に向き合う時間は
なんて贅沢なんだ!と感じました。
そう思うほど、
いかに日常生活の中で自分以外の人や、
関係のない情報に振り回されているのかを実感しました。
東京に戻っても毎日体を動かし、
瞑想する時間を、必ず作りたいと思います。
他にも、素材を活かした食事が本当においしかったので、
玄米おにぎりや豆乳みそ汁など、
自分で作ってみようと思います。
急な休みで思い立っての参加でしたが、
今の私に必要な時間でした!
また来ます、ありがとうございました!
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「食を断つことで」40代女性
食を断つことで、より食への感謝、作ってくれた方々、
天地の恵み、すべてのつながりが奇跡のようなもので、
今、目の前に食という形で、私の前にある。
そんなことに気づきました。
大切にしたい自分、自分以外の人、
存在するものすべてを、
大切にこれからも生きていこう!と心に刻みました。
もっと足を動かそう!
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「していないだけだった」30代女性
空間が心地よいこと(お花、色、音楽、照明)
が与える影響の大きさ、
なんとなく食事をしてしまい、
味わうことを忘れていたことに、
気がつくことができました。
今ある状況を外の理由で言い訳にしていましたが、
時間も捻出せずに「していないだけ」
だったことがわかりました。
来ることができて本当に良かったです。
スタッフの皆様、
全員が穏やかでやすらぐことができました。
ありがとうございました。
■ やすらぎの里の体験談
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【4】 編集後記
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3月19~20日の1泊2日、
養生館で初のコラボ企画
「幸せ引き寄せリトリート」が無事に終了。
心理療法士の物部さんがファシリテーターになって、
新たな企画で、養生館でおこないました。
今回は、僕はまったく参加せず、
企画で関わっただけですが、
みんなとっても喜んでくれたみたいです。
新たなスタートにふさわしい春分の日、
きっとみんなの人生の節目になると思います。
今まで、何でも自分でやってきたことを、
みんなを「信じて委ねる」
僕も自分の人生の新たなステージに向けて、
こつこつ歩んでいます。
大沢
■ やすらぎ日記
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