稲毛です
今回は母の症状についてお話し致します。
去年の夏ごろの母の症状は今いる場所はほとんど認識できず、ショートステイもデイサービスも区別がつかず、家のあちこちに張ってある「我が家」の紙を見てやっと今いる場所は我が家だと気付くようでした。
家族の顔はわからない時の方が多くなっていました。
失禁は週に1~2度程度と夜間徘徊は月に1~2度程度でそれほど手がかかることはありませんでした。
それが夏の終わりごろから家族の顔はほとんどわからなくなってきて、「我が家」の張り紙も効果がなくなり、夕方になるとデイサービスに持って行く手提げ袋を持って家に帰ろうとする「夕暮れ症候群」がほぼ毎日のようになりました。
更にトイレ誘導や着替えを拒否するようになりました。
そんな時は言葉づかいが乱暴になりこちらの声掛けがしつこいと怒り出すので、終いにはこちらが諦めます。当然トイレ誘導を拒否するので失禁が多くなり毎日のように布団やトイレを汚すので家族のイライラは日を追って増えていきました。
ただショートステイでは失禁も介護拒否もないとのことで、不思議で仕方ありませんでした。
秋になり今までの担当医が病気で診察できなくなったので、別の脳神経外科を受診したところ「メマリー」という感情を落ち着かせる効果のある薬を追加で処方されました。
効果としては介護拒否は減り言葉づかいも幾分改善されましたが、失禁は週2~3回のペースで続いていました。
ところがほっとしたのは束の間で、1ヵ月ほど経過したころショートステイで夜中に大声を出して壁を叩いたり、物を投げたりして暴れるという事が起こりました。
家に帰ってからも1週間後くらいに「家に帰るから外に出してくれ」と夜中に大声を出して騒がれました。
以前から夜中の徘徊は止めずに一緒に気が済むまで外を歩くようにしていましたが、この頃はなかなか戻ろうとはしませんでした。
この夜中の徘徊は週に1~2回のペースで起きましたが、雨の日に外出を断った時はいくらやさしく話かけても話が通じず、それどころか汚らしく罵り歯をむき出して威嚇しながら手を出してくる姿を見ていると野生のサルと対決しているような虚しい気分になりました。この日はわめき疲れて眠るまで1時間半かかりました。
しかし、こういった大声を出したり徘徊するのは夜中ばかりで日中は普段と変わらないので担当医にいくら説明しても理解してもらえませんでした。
それどころか「テストの点数も高く、今も穏やかだしうちの認知症の患者さんの中ではいい方だよ」と言われる始末。
ショートステイの施設からはこのような状況が続くと他の利用者の迷惑になるので、、、と遠回し的な事を言われ、医者も頼りにならず出口の見えないトンネルの中を彷徨っているような絶望感に覆われていました
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