伊豆高原の森は今日も心地よい風が吹いています。
深呼吸をすると、土や草の香りがして、体の中まで洗われるような気がします。
さて、断食(ファスティング)に取り組んでいる方から、よくこんな質問や驚きの声をいただきます。
「先生、なんだか真っ黒い便が出たんですけど、大丈夫でしょうか…?」
「これが噂の宿便ですか?」
普段見慣れない「ファスティング中の黒い便」。
驚いてしまうのも無理はありませんが、実はこれ、体が一生懸命お掃除をしているサインかもしれません。
今回は、この「黒い便」の正体や、なぜ出るのか、逆に出ない時はどう考えればいいのかについて、私の経験をもとにお話ししますね。
ちなみに…
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ファスティングで「黒い便」が出る理由
ファスティング中、あるいは断食明けの回復食の時期に、コールタールのような黒っぽい便が出ることがあります。
これがいわゆる「宿便(しゅくべん)」と呼ばれているものです。
「えっ、宿便って医学的にはないって聞いたけど?」
そう思われる方もいるかもしれませんね。
医学的には「ない」と言われるけれど
確かに西洋医学の先生に聞くと、「大腸検査で腸を空っぽにしても、こびりついた便なんて見当たらないよ」と言われます。
だから「宿便なんて存在しない」というのが医学的な見解です。
しかし、何千人ものゲストの方々の腸の変化を見守ってきた私の答えはこうです。
「宿便はある。しかし、それは便ではない」
黒い便(宿便)の正体とは?
では、あの黒い物体の正体は何なのでしょうか。
私は、あれは溜まった食べカス(便)ではなく、「腸の垢(あか)」だと考えています。
剥がれ落ちた「腸の粘膜」や「菌の死骸」
私たちの皮膚が新陳代謝で垢となって落ちるように、腸の粘膜も常に生まれ変わっています。
普段食事をしている時は、それらは便と混ざって排出されるので気づきません。
しかし、ファスティングで食べ物が入ってこなくなると、腸は消化吸収という重労働から解放され、大掃除を始めます。
すると、腸壁にこびりついていた「悪玉菌の死骸」や「古くなって荒れた粘膜」が一気に剥がれ落ちてくるのです。
これが、ファスティング中に出る「黒い便」の正体。
つまり、腸がピカピカに生まれ変わった証拠なんですよ。
ファスティングの黒い便はいつ出るの?痛みはあるの?
「いつ出るのかドキドキする」という方も多いと思います。
これには個人差がありますが、やすらぎの里での傾向をお伝えしますね。
出るタイミングは「回復食」の頃が多い
断食の最中に出る方もいらっしゃいますが、一番多いのは「断食が終わって、回復食(お粥など)を食べ始めた頃」です。
久しぶりに食べ物が入ってきた刺激で腸が動き出し(蠕動運動)、溜まっていた汚れを押し出そうとするんですね。
痛みはほとんどなく、出した後は「お腹の中が空っぽになった!」「憑き物が落ちたみたい」と、素晴らしい爽快感を感じる方が多いです。
※注意:激しい痛みや異変がある場合
ただし、もし黒い便に加えて「激しい胃痛」や「ふらつき」がある場合は、胃潰瘍などの病気の可能性も考えられます。
ファスティングの好転反応とは違う嫌な痛みを感じたら、無理をせず医療機関に相談してくださいね。
ファスティングで黒い便が「出ない」と効果はない?
「私は黒い便が出なかった…失敗なのかな?」
と落ち込んでしまう方もいらっしゃいますが、心配しないでください。
宿便が出るか出ないかは、かなり個人差があります。
黒い便が出なくても、断食によって内臓が休まり、代謝がリセットされていることに変わりはありません。
大切なのは「黒いものを出すこと」ではなく、断食や食養生を通じて「腸の働きそのものを高めること」です。
腸が元気になれば、自然と肌はきれいになり、アレルギーが和らいだり、免疫力が上がったりと、嬉しい変化がたくさん訪れます。
まとめ:ファスティングで腸のお掃除で心も軽く
ファスティング中に出る黒い便は、腸が一生懸命リセットしようとしている「お掃除のサイン」でした。
出たら「あぁ、私の体、頑張ってくれたんだな」と褒めてあげてください。
出なくても、「しっかり休まって、腸が元気になったな」と感じられれば大成功です。
便の色や形に一喜一憂しすぎず、体が本来の力を取り戻していくプロセスを楽しんでみてくださいね。
腸がきれいになれば、心もきっと晴れやかになりますよ。
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