風邪のひき始めは断食が正解?東洋医学で考える「食べない」治し方と簡単ケア

伊豆高原は自然に囲まれているので、季節の移り変わりが良くわかります。
季節の変わり目は、美しい景色とは裏腹に、体調を崩しやすい時期でもありますね。

「なんだか背中がゾクゾクする…」
「喉がイガイガして、体がだるい」

そんなふうに、風邪の予兆を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、みなさんは風邪を引いた時、どうしていますか?
「体力をつけるために、ステーキやスタミナ料理を食べる!」という方も多いかもしれません。

でも実は、それって逆効果になることがあるんです。
野生動物が具合の悪い時にじっとして何も食べないように、私たち人間も「食べない(断食する)」ことが、一番の早道だったりします。

今日は、東洋医学の視点から見る風邪の正体と、ひき始めに効果的な「プチ断食」の知恵についてお話しします。

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風邪の正体とは?東洋医学で見る「風の邪(ふうじゃ)」


そもそも、「風邪」という漢字、よく見てみてください。
「風」一文字ではなく、「風」に「邪(よこしま)」と書いて、「風邪(かぜ)」と読みますよね。

東洋医学では、これを「ふうじゃ」と読みます。
自然界に存在する「風」の悪いエネルギー(邪気)が、体の隙間から侵入してきた状態のことを指します。

入り口は背中の「風門(ふうもん)」

では、その悪い風はどこから入ってくるのでしょうか?
玄関や窓ではありません。
実は、私たちの背中の上の方、肩甲骨の間あたりにある「風門(ふうもん)」というツボから入ってくると言われています。

「背中がゾクゾクする」という感覚、経験ありませんか?
あれはまさに、風門から風邪(ふうじゃ)が侵入しようとしているサインなんです。

どんな時に侵入されるの?

風邪(ふうじゃ)は、体が弱っている隙を狙っています。
特にこんな時は要注意です。

  • 背筋が凝り固まって、血流が悪くなっている時
  • デスクワークで座りっぱなしで、体が冷え切っている時
  • うっかりソファで寝落ちして、無防備に冷えてしまった時

背中が冷えて固まると、ガードが下がり、風門が開きっぱなしになってしまいます。
そこを狙って、ウイルスなどの邪気が「お邪魔しまーす」と入ってくるわけですね。

風邪のひき始めに「断食(少食)」が効く理由


では、風邪(ふうじゃ)に入られてしまったら、どうすればいいのでしょうか。
ここで登場するのが「断食(ファスティング)」の考え方です。

「えっ、栄養をつけなきゃダメじゃない?」
そう思うのが親心ですが、体のメカニズムから見ると、無理に食べるのは逆効果なんです。

消化エネルギーを「治癒」に回す

私たちの体が持っているエネルギーには限りがあります。
普段、私たちは食べたものを消化・吸収するために、膨大なエネルギーを使っています(フルマラソンを走るのと同じくらいとも言われます)。

風邪を引いた時、体はウイルスの侵入を防ごうと必死に戦っています(免疫活動)。
そんな時に、カツ丼やステーキなどの消化に重いものを食べてしまったらどうなるでしょう?

「おいおい、今は戦ってる最中なのに、こっち(消化)もやらなきゃいけないのかよ!」
と、体のエネルギーが分散してしまいます。
結果、ウイルスと戦う力が弱まり、治りが遅くなってしまうのです。

「食欲がない」は体の正しい声

風邪を引くと食欲がなくなりますよね。
あれは、「今は食べないで!消化にエネルギーを使わないで、治すことに集中させて!」という、体からの切実なメッセージなんです。

ですから、ひき始めで食欲がない時は、無理に食べなくてOK。
水分をしっかりとって、消化の良いおかゆや梅干し、果物を少しつまむ程度の「プチ断食」状態で過ごすのが、一番の特効薬になります。

風邪の予防と撃退に!簡単「背中ケア」2選


「ちょっと風邪っぽいな」
「背中が張って冷えているな」

そう感じたら、本格的に寝込む前に、風門を閉じて邪気を追い出しましょう。
やすらぎの里の日曜朝ヨガでもやっている、誰でもできる簡単なケアをご紹介します。

① ぽかぽか「肩回し」

凝り固まった肩甲骨を動かして、背中の血流を一気に良くします。

  1. 指先をそれぞれの肩に乗せます(肘を曲げた状態)。
  2. 肘で大きな円を描くように、前から後ろへ、ゆっくり大きく回します。
  3. ポイントは、肘を後ろに引く時に、左右の肩甲骨をギュッと寄せること。
  4. 10回〜20回ほど繰り返します。

これだけで、背中の上の方(風門のあたり)がジワ〜っと温かくなるのを感じられるはずです。

② 邪気を払う「スワイショウ」

中国の気功法の一つで、腕を振るだけのシンプルな体操です。

  1. 足を肩幅に開いてリラックスして立ちます。
  2. 両腕の力を抜いて、ダラーンと垂らします。
  3. 腰を左右にひねりながら、腕をでんでん太鼓のように体に巻き付けます。
  4. 手で背中(腎臓や風門のあたり)をポンポンと軽く叩くようなイメージで。
  5. これも1分ほど、無心で繰り返します。

背中の緊張がほぐれ、全身の巡りが良くなります。
座り仕事の合間や、トイレに立った時などに、こまめにやるのがおすすめです。

風邪予防には「免疫力のベース」を作ることが大切


ひき始めのケアも大切ですが、そもそも風邪(ふうじゃ)を寄せ付けない体を作ることが一番ですよね。

そのためには、日頃から腸内環境を整えておくことが欠かせません。
なぜなら、免疫細胞の約7割は腸に集まっているからです。

定期的な断食で「腸」を元気に

食べ過ぎが続いて腸が汚れていると、免疫の働きが鈍くなり、風邪を引きやすくなります。
逆に、定期的にプチ断食をして腸を大掃除しておくと、免疫細胞が活性化し、ウイルスの侵入をブロックできる強い体が作られます。

「最近、風邪を引きやすくなったな」と感じる方は、もしかしたら腸がお疲れモードかもしれません。
週末の朝食を抜くだけでも効果がありますので、ぜひ腸を休める時間を作ってみてください。

まとめ:体の声を信じて、温かく過ごそう

風邪と断食の関係、いかがでしたか?

  • 風邪は背中の「風門」から入る冷え(邪気)
  • ひき始めは無理に食べず、消化エネルギーを節約する
  • 肩回しで背中を温めてガードする

「食べなきゃ治らない」という思い込みを手放して、
「食べないで治す」という選択肢を持ってみてください。

そして何より、風邪っぽいなと感じたら、それは「休んでね」という体からのサイン。
温かいお白湯を飲んで、早めに布団に入り、自分の体をいたわってあげましょう。
そうすれば、体は本来の治癒力を発揮して、また元気なあなたに戻してくれますよ。

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